青森県少林寺拳法連盟 理事長挨拶

合掌

今年で、少林寺拳法創始者(そうししゃ) 宗 道臣が逝去(せいきょ)されてから35年が経過(けいか)しました。

他人のことを本気(ほんき)で考えて行動できる、強くてやさしい人を育てたい!という開祖の強い理念(りねん)を遍(あまね)く普及すべく、青森県少林寺拳法連盟は41年の歩みを刻んで参りました。

これも関係各位の御理解(ごりかい)と御尽力(ごじんりょく)によるものと、心から深く感謝(かんしゃ)申し上げます。

開祖が少林寺拳法をお造りになった頃とは、随分と時代が変わってしまいました。

然しながら、世の中を少しでも良い方向に変えていこうとする社会的リーダーを育てる少林寺拳法の修行目的は、なんら変わっておりません。

いま世の中は、驚愕(きょうがく)させられる事件があまりにも多すぎます。

平成26年の特殊(とくしゅ)詐欺(さぎ)全体の認知(にんち)件数(けんすう)は前年に比べて約1割、被害(ひがい)総額(そうがく)は約2割増加したそうです。
被害総額は、振り込め(ふりこめ)詐欺(さぎ)約380億円と振り込め詐欺以外の特殊(とくしゅ)詐欺(さぎ)約186億円を合わせてなんと約566億円となっているそうです。

人をだますことを生業(なりわい)にしようとする輩(やから)が増えているのです。

それもかなり頭脳(ずのう)の優(すぐ)れた者が平気(へいき)で犯罪(はんざい)と知りながら、冷静(れいせい)に犯(おか)している!

社会が狂(くる)っています。

学業(がくぎょう)が立派(りっぱ)でも、コンビニで買った飲食物の袋(ふくろ)やペットボトルを、まったくの悪気(わるぎ)を感じないで、路上に捨てる若者のなんと多いことか!

今まさに人間(にんげん)道徳(どうとく)教育(きょういく)の必要性が問われる時代なのだということをつくづく感ぜずにはいられません。

『人づくりによる国づくり!』

開祖の教えを継承(けいしょう)し、具現(ぐげん)しなければという“使命感(しめいかん)”が沸沸(ふつふつ)と湧(わ)いてきます。

少林寺拳法はまさに、何かがおかしいこの21世紀に必要される真の武道・社会教育団体であると私は自負(じふ)いたします。

そのことを、この度開設するホームページ等を通して、機会あるごとに訴えていきたいと考えています。

青森県少林寺拳法理事長 原 
再合掌